みちひらきの寺 善福寺のブログ

トラブルやご不安の解決の、道開きのご祈願とご相談

十一面観音の働きは問題解決への初めの第一歩

当山の十一面観音さんは長谷寺式と呼ばれるお姿の観音様です。

 

曼荼羅や経典に書かれているのは手が四本の十一面観音さんです。

 

それぞれに持ってる物や印があり、十一面観音さんの働きを表しております。

 

そもそも十一面観音は、なぜ11個の顔を持つようになったのか。

 

その神話がありまして、ザックリと言うと、10個の顔を持った荒ぶる神がいて、その荒神を降伏するために観世音菩薩が11個の顔を持った観音さんのお姿に変身した。と言うことなのです。

 

荒神と言うと、我々人間の煩悩の神格化、人格化した神様です。

我々の心が荒ぶるか、鎮まるか。

 

その荒神であり、煩悩まみれで荒ぶった我々を、悩み苦しみに絶えない我々を鎮めるために十一面観音さんとしてお出ましになられたのです。

 

先程、四本の手に働きを表す物を持っているとご説明しました。その中の1つに水瓶があります。

 

私が十一面観音さんと入我々入をしようと拝む時には、必ずその水瓶をイメージします。

経典に書かれている言葉で言うと、軍持瓶と言います。

 

軍持瓶とは、戦に行くときに持っていく水筒で、戦場で喉の渇きを潤すためのものです。

 

悩みや問題、ストレスや苦痛などの多い現世は、戦場そのものかも知れません。

 

つまり、我々が苦痛や悲しみから救われる水筒を持ってくれているのです。

 

その一番の根本は煩悩です。自分の煩悩、苦痛を与えてくる人の煩悩、その違いはありますが、根本はその人の心です。

 

十一面観音さんは、なぜその心が荒ぶるか、なぜ鎮まっていないのか。目を覚ませ!と言わんばかりに十一面観音さんの水瓶の水を掛ける。また、かなり弱っているなら、潤いを。気が枯れている(穢れている)なら、祓い清めを。

 

そのようにお働きをされます。

健康の悩み、人間関係の悩み、お金、霊障、因縁など、様々な悩みがあります。

悩みが問題を抱えるあなたが先ずは命の水で潤いを得る事が、問題解決への道だと教えてくれています。f:id:kankiyama-shoutenson:20220513105928j:image